土地探しから登記まで。注文住宅用の土地購入手続きの流れを解説!

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの松坂です。

注文住宅でマイホームを建てる場合、当然のことながら、家を建てるための土地購入が必要です。
ただ、「土地を買う」のは、スーパーで買い物をするのとは訳が違います。
「いい土地が見つかった!」と思っても、すぐに自分たちのものにできるわけではなく、さまざまな準備や手続きを行わなければなりません。基本的には、不動産会社や住宅会社がサポートをしてくれますが、後々のトラブルや後悔がないように、どんな流れで手続きが進み、どんなことに気をつけておくべきか、しっかりと把握しておくことをおすすめします。
今回は、土地探しから土地の引き渡しまでの7つのステップについて詳しく解説します。ぜひ、土地購入時の参考にしてみてください。

ステップ1:土地探し
理想の土地というのは、今日探し始めて、今日見つかるものではありません。
土地を探し始めてから購入まで、かかる期間の目安は3ヶ月〜1年ほど。長ければ、何年もかかるというケースも多々あります。
時間がかかってしまう要因として挙げられるのは、「100点満点の土地にこだわりすぎてしまう」ということ。
自分たちがもつ土地に対する理想というのは、多くの人に共通している理想でもあり、希望条件をすべて満たす土地は当然人気が高く、なかなか市場に流通しないからです。
競争率が高くなり、価格も高くなります。
「特に急いではいないから」と、100%理想の土地が見つかるまで探し続けるという選択肢もありますが、土地探しが長引けば長引くほど、「もっといい土地が見つかるのでは?」「ここまで待ったのだから…」などという気持ちが芽生えてしまいます。
その結果、せっかくいい土地に出会ったのに、決断ができずに他の人に購入されてしまった…というケースもしばしばです。
そうならないために大切なのは、優先順位をしっかりと決めて土地探しを進めること。駅までの距離や校区、住環境、広さ、向きなど、自分たちのこれからの暮らしにとって一番何が大切で、どの条件なら妥協できるのか?家族間で納得いくまで話し合った上で、土地探しを始めることをおすすめします。

ステップ2:買付証明書の提出
土地探しが順調に進み、気に入った土地が見つかったら、売主や仲介業者に買付証明書を提出します。
買付証明書は、購入申込書や買受証明書などと呼ばれることもあり、この土地を購入したい」という意思表示のための書類になります。これは正式な売買契約ではなく、書式のルールや法的な拘束力もありません。
不動産会社や住宅会社から渡される専用の用紙に、必要事項を記入して提出するだけでOKです。買付証明書に記載する項目は一般的に、購入希望金額物件情報買主の情報支払い方法手付金についてなど。
この段階で、本人確認書類の提出を求められることはありません。
買付証明書の提出によって、購入交渉がスタートすることになりますが、人気の高い土地であれば複数の購入希望者が集まることも。
その場合、先着順ではなく、売主にとって条件のいい人、つまり、購入希望金額が高い人が優先されることが多いため、その点を考慮して買付証明書の提出を行うことをおすすめします。
買付証明書に法的拘束力はないため、提出後のキャンセルも可能です

ステップ3:住宅ローンの事前審査
住宅ローンを利用する場合には、買付証明書の提出と並行して事前審査(仮審査)を受ける必要があります。
なぜなら、売主としては、資金調達の目処がついていない相手と本格的に交渉を進める気にはならないからです。
事前審査とは、住宅ローンを借りられるかどうかや、いくらまでお金を貸してくれるかを金融機関に事前に確かめてもらう審査のこと。
本審査に比べると簡略化されていて、一般的には申込者の年収や頭金の割合などをもとに審査が進められます。結果の通知は、早ければ1日、遅くとも1週間程度。
事前審査は、同時に複数の金融機関に依頼することもできます

ステップ4:不動産売買契約の締結
無事に事前審査が通り、資金調達の目処がついたら、いよいよ正式な不動産売買契約の締結に入ります。
このステップにおける一番の注意点は、『重要事項説明をよく聞き、納得した上でサインすること』。
説明内容に不明な点があれば、担当者に質問をして、疑問点を解消してからサインするようにしてください。
ただし、重要事項説明には専門用語や法律用語が多く出てくるため、説明を聞きながらその場で理解することは難しいかもしれません。
そうならないためにも、書類のコピーをもらって、事前にこまかく目を通しておくことをおすすめします。
また、契約締結の際、売主に対しては手付金、不動産会社に対しては仲介手数料などの支払いが必要となり、契約書の印紙税がかかることも覚えておきましょう。

ステップ5:住宅ローンの本審査
不動産売買契約書にサインをしたら、住宅ローンの本審査に進みます。
本審査では、申込者本人の収入を証明する書類を提出するほか、不動産売買契約書や登記事項証明書など、購入予定の不動産に関する書類の提出も求められます。
本審査にかかる期間は、1〜2週間程度。審査の途中で追加資料を求められることもあり、3週間程度かかるケースも珍しくありません。
また、金融機関に自ら足を運ぶ必要もあることから、時間にゆとりをもって準備を進めることをおすすめします。

ステップ6:金銭消費貸借契約の締結
本審査に通ったら、金銭消費貸借契約(金消契約)を結びます。金消契約とは、金融機関と借主が、借入金額や返済年数、借入条件などを約定するために交わす契約のこと。
契約締結後は融資実行となりますが、融資金額がいつ振り込まれるかは金融機関によって異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

ステップ7:土地の引き渡し・所有権移転登記
金消契約を結んで融資が実行されたら、ローンの借入額から先に支払った手付金を差し引いた残額を売主に対して支払います。
自分の口座を通さず、直接売主の口座に振り込んでもらうことも可能です。
購入代金の入金が確認されたら、いよいよ土地の引き渡しです。また同時に、所有権の移転も行われます。

まずはお気軽にご相談を!
土地購入は、理想的なマイホームを手に入れるための重要なファーストステップです。
ただ、多くの方にとって土地購入は人生で初めてのこと。「何から手をつければいいかわからない」という方も多いことでしょう。
また、建てる家についてノープランのまま土地を購入してしまうと、法的制限や土地の状態などによって「思っていたような家が建てられなかった…」という残念な結果にもなりかねません。
そのため、土地購入の検討を始める際には、まず私たちのような住宅会社に相談されることをおすすめします。理想のマイホームを建てるなら、どんな土地がベストか? それぞれのライフプランや価値観にぴったりの土地探しをお手伝いいたします。
当社所有の分譲地も各地に多数ご用意しており、ご要望にそった土地のご提案も可能ですので、ぜひお気軽に足をお運びくださいませ。