後悔しないために知っておきたい!分譲地の区画選びのポイントを解説

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの天堀です。

家を建てようと思ったとき、まず大切なのが土地選びです。色々な選択肢がある中で、住宅会社や不動産会社によってしっかり整備された分譲地は、特に子育て世帯の方々から人気を集めています。
ただし、分譲地と一口にいってもその規模はさまざま。1〜2区画の小さな分譲地もあれば、100区画を超える大規模分譲地も存在し、規模が大きくなればなるほど区画選びに頭を悩ませる方も多いものです。
分譲地の区画選びに正解はありません。なぜなら、各区画の特徴が、人によってメリットにもデメリットにもなりえるからです。人気の高い区画だからといって、自分たちにマッチするとは限りません。大切なのは、自分たちのライフスタイルや価値観にあった区画を選ぶということ。
そこで今回は、さまざまな角度から分譲地の区画選びについて解説します。後悔のない区画選びのために、ぜひ参考にしてみてください。

1.分譲地とは?

家を建てられる土地のことを広く「宅地」と呼びますが、そのうち、不動産会社や住宅会社が広い土地を一括で仕入れ、いくつかの区画に分割して販売する宅地のことを分譲地といいます。
分譲地は、家を建てるための造成工事などがすべて完了した状態で販売され、水道・電気・ガスなどのライフラインも整えてあるため、購入後すぐに家を建てられるのが大きなメリットの一つです。

2.分譲地区画選びの基準

「家を建てるなら、南向きがいい。」
なんとなくそう思われている方も多いかもしれません。しかし当然のことながら、南向き(南側道路)の土地にもデメリットが存在します。各区画それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのかをしっかり把握した上で、自分たちにあった区画を選んでいただきたいと思います。

<接道の方角>

各区画の形状やサイズが同じ場合、選ぶ際のメインの基準となってくるのは接道の方角、つまり、家の前の道路がどの方角にくるかということです。それぞれの方角について、メリットとデメリットを見ていきましょう。

・東向き(東側接道)

午前中に日差しが入りやすく、気持ちよく朝を迎えられるのが東向きの特徴です。南側に建物があると光が遮られ、午後からの日差しが入りづらくなりますが、夏の午後の強い日差しを避けられるのはメリットともいえるでしょう。

・西向き(西側接道)

東向きとは逆に、午後の日差しが入りやすいのが西向きです。日照時間も長く、冬場でもあたたかい日差しを取り入れられるのがメリット。ただし、夏の強い西日が課題となるため、間取りの工夫やサンシェードの活用などによって、できるだけ西日を遮るような対処が必要です。

・南向き(南側接道)

もっとも日当たりが良く、日照時間も長い南向き。基本的に、敷地全体に日が差しやすく、どのようにレイアウトしても日当たりの確保に苦労することはないでしょう。
ただし、もっとも日当たりのいい南側にリビングや物干しスペースをもってきた場合、外からの視線が気になってしまうことも…。日当たりとプライバシーの両立が課題となります。

・北向き(北側接道)

北向きは日照条件によって不人気といわれていますが、家を北側に寄せることで、日当たりのいい南側に庭などのスペースをつくることができます。外からの視線も届かず、落ち着いた空間で家族団らんなどを楽しめるのは北向きのメリットといえるでしょう。一般的に北向きの区画はお手頃な価格で購入できるため、設計力の高い住宅会社に依頼して北向きのデメリットを解消することで、他の方角よりも満足度の高い家づくりが叶うかもしれません。

<接道状況によるメリット・デメリット>

一般的に、分譲地でもっとも人気があるのは土地の2辺以上が道路に接している「角地」です。ただし、角地は価格の高さも1番。自分たちにとって、本当に角地がもっとも望ましいのか?そんな視点で区画選びをしていただきたいと思います。

・開放感のある角地

角地のメリットとしてまず挙げられるのは開放感です。前後、左右、またはその両方に隣接する家があると、窮屈に感じてしまう方は多いかと思います。なかでも、南側や東側、南東の角地は開放感に加えて日当たりや風通しもよく、特に人気の区画です。
人気が高いということは、資産価値も高いということ。売却時に有利であるという点も大きなメリットの一つです。また、角地は車の出し入れがしやすいということも人気の理由に挙げられます。
一方、角地の第一のデメリットは、外構工事費用です。他の区画に比べると、どうしても割高になってしまいます。また、遮る建物が周りに少ないということは、外から家の中が見えやすくなってしまうということでもあります。せっかく開放的で日当たり抜群の角地を購入したのに、一日中カーテンやブラインドを閉めっぱなし…という残念なことにもなりかねません。プライバシーをしっかりと確保するためには、目隠しになるような植栽を植えるなどの工夫が必要です。

・人目が気にならない旗竿地

一般的に不人気で売れ残りやすいといわれている「旗竿地」
旗竿地とは、道路から細くのびた通路の先に敷地がある形状の区画のことをいいます。
旗竿地の人気がない理由としては、隣接する家が多く開放感がないこと、車の出し入れがしにくいことなどが挙げられます。

ただし、旗竿地にもメリットがあります。

・道路に面していないため比較的静かで、プライバシーを確保しやすい
・玄関を開けてすぐ道路という環境に比べると、子どもたちの交通事故のリスクが低い

そして何より、価格の安さが大きなメリットです。奥まった場所にあり人気のない旗竿地ですが、設計の工夫次第で十分に快適な家を建てることもできるため、先述のデメリットが気にならない方にとっては旗竿地も魅力的な区画になりえるかと思います。

3.失敗しない区画選びのポイント

分譲地の区画選びだけに限ったことではありませんが、土地を選ぶ際には必ず押さえておきたいポイントがいくつあります。

優先事項を明確にする

ここまで解説してきた通り、人気の区画だからといって、自分たちにとって必ずしもベストな選択かというとそうとは限りません。
重要なのは、自分たちにとっての優先順位を明確にすること。たとえば、開放感を一番重視しているのに、「安い」というだけの理由で旗竿地を購入してしまったとしたら?満足のいく家づくりにはならないと思います。逆に、「室内は明るすぎないほうがいい」「静かな環境で暮らしたい」と思っている人には角地は向きません。自分たちにとって、もっとも優先すべきことは何なのか? それを明確にした上で、区画を選ぶことが大切です。

周囲の環境を確認する

周辺環境は、入居してから気づいてもどうしようもありません。たとえば、深夜まで営業する飲食店やアミューズメント施設が近くにないかどうか、深夜や早朝に大型トラックの出入りが多くなる倉庫などがないかどうか。自分たちの暮らしに影響しそうな施設の有無を、事前に確認しておくことが大切です。
また、近くに空き地がある場合。建物が建つ予定があるのか、建つならどんな高さの、どんな建物なのかを確認しておいたほうがいいでしょう。夜道の暗さも重要なチェックポイントです。治安状況は、警察のホームページでも確認できます。周辺を歩いたときに気になるニオイがないかもチェックしておきましょう。最寄りのゴミ収集場所も確認しておくのがオススメです。

4.後悔しない区画選びには決断力も必要

人気のある区画はどんどん売れていきます。せっかく自分たちの価値観やライフスタイルにピッタリの土地が見つかっても、売れてなくなってしまっては元も子もありません。同じ土地はありませんので、気に入った区画が見つかったときにすぐ決断できるよう、最低限の知識を身につけておく優先順位を明確にしておくなど、日頃の準備が重要です。

5.まずは足を運んでみるところから

インターネットや情報誌などでたくさんの情報が手に入りますが、気になる分譲地が見つかった場合は、実際に現地に足を運ぶのがもっとも効率的に情報を得る手段です。その分譲地を購入するに至らなくても、出会った営業担当者がこれから売りに出される分譲地情報をいち早く教えてくれたり、他のおすすめ分譲地を紹介してくれたり。家づくりに関する不安や疑問についても、営業担当者と話すことで解消できるかもしれません。当社も各地に分譲地を多数ご用意しています。家づくりはまだ先の話という方も大歓迎です。家づくり、土地選びに関して、私たちが持つ情報すべてを提供させていただきます。まずはお気軽にご連絡ください。