Category Archives: 資金計画

土地探しから登記まで。注文住宅用の土地購入手続きの流れを解説!

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの松坂です。

注文住宅でマイホームを建てる場合、当然のことながら、家を建てるための土地購入が必要です。
ただ、「土地を買う」のは、スーパーで買い物をするのとは訳が違います。
「いい土地が見つかった!」と思っても、すぐに自分たちのものにできるわけではなく、さまざまな準備や手続きを行わなければなりません。基本的には、不動産会社や住宅会社がサポートをしてくれますが、後々のトラブルや後悔がないように、どんな流れで手続きが進み、どんなことに気をつけておくべきか、しっかりと把握しておくことをおすすめします。
今回は、土地探しから土地の引き渡しまでの7つのステップについて詳しく解説します。ぜひ、土地購入時の参考にしてみてください。

ステップ1:土地探し
理想の土地というのは、今日探し始めて、今日見つかるものではありません。
土地を探し始めてから購入まで、かかる期間の目安は3ヶ月〜1年ほど。長ければ、何年もかかるというケースも多々あります。
時間がかかってしまう要因として挙げられるのは、「100点満点の土地にこだわりすぎてしまう」ということ。
自分たちがもつ土地に対する理想というのは、多くの人に共通している理想でもあり、希望条件をすべて満たす土地は当然人気が高く、なかなか市場に流通しないからです。
競争率が高くなり、価格も高くなります。
「特に急いではいないから」と、100%理想の土地が見つかるまで探し続けるという選択肢もありますが、土地探しが長引けば長引くほど、「もっといい土地が見つかるのでは?」「ここまで待ったのだから…」などという気持ちが芽生えてしまいます。
その結果、せっかくいい土地に出会ったのに、決断ができずに他の人に購入されてしまった…というケースもしばしばです。
そうならないために大切なのは、優先順位をしっかりと決めて土地探しを進めること。駅までの距離や校区、住環境、広さ、向きなど、自分たちのこれからの暮らしにとって一番何が大切で、どの条件なら妥協できるのか?家族間で納得いくまで話し合った上で、土地探しを始めることをおすすめします。

ステップ2:買付証明書の提出
土地探しが順調に進み、気に入った土地が見つかったら、売主や仲介業者に買付証明書を提出します。
買付証明書は、購入申込書や買受証明書などと呼ばれることもあり、この土地を購入したい」という意思表示のための書類になります。これは正式な売買契約ではなく、書式のルールや法的な拘束力もありません。
不動産会社や住宅会社から渡される専用の用紙に、必要事項を記入して提出するだけでOKです。買付証明書に記載する項目は一般的に、購入希望金額物件情報買主の情報支払い方法手付金についてなど。
この段階で、本人確認書類の提出を求められることはありません。
買付証明書の提出によって、購入交渉がスタートすることになりますが、人気の高い土地であれば複数の購入希望者が集まることも。
その場合、先着順ではなく、売主にとって条件のいい人、つまり、購入希望金額が高い人が優先されることが多いため、その点を考慮して買付証明書の提出を行うことをおすすめします。
買付証明書に法的拘束力はないため、提出後のキャンセルも可能です

ステップ3:住宅ローンの事前審査
住宅ローンを利用する場合には、買付証明書の提出と並行して事前審査(仮審査)を受ける必要があります。
なぜなら、売主としては、資金調達の目処がついていない相手と本格的に交渉を進める気にはならないからです。
事前審査とは、住宅ローンを借りられるかどうかや、いくらまでお金を貸してくれるかを金融機関に事前に確かめてもらう審査のこと。
本審査に比べると簡略化されていて、一般的には申込者の年収や頭金の割合などをもとに審査が進められます。結果の通知は、早ければ1日、遅くとも1週間程度。
事前審査は、同時に複数の金融機関に依頼することもできます

ステップ4:不動産売買契約の締結
無事に事前審査が通り、資金調達の目処がついたら、いよいよ正式な不動産売買契約の締結に入ります。
このステップにおける一番の注意点は、『重要事項説明をよく聞き、納得した上でサインすること』。
説明内容に不明な点があれば、担当者に質問をして、疑問点を解消してからサインするようにしてください。
ただし、重要事項説明には専門用語や法律用語が多く出てくるため、説明を聞きながらその場で理解することは難しいかもしれません。
そうならないためにも、書類のコピーをもらって、事前にこまかく目を通しておくことをおすすめします。
また、契約締結の際、売主に対しては手付金、不動産会社に対しては仲介手数料などの支払いが必要となり、契約書の印紙税がかかることも覚えておきましょう。

ステップ5:住宅ローンの本審査
不動産売買契約書にサインをしたら、住宅ローンの本審査に進みます。
本審査では、申込者本人の収入を証明する書類を提出するほか、不動産売買契約書や登記事項証明書など、購入予定の不動産に関する書類の提出も求められます。
本審査にかかる期間は、1〜2週間程度。審査の途中で追加資料を求められることもあり、3週間程度かかるケースも珍しくありません。
また、金融機関に自ら足を運ぶ必要もあることから、時間にゆとりをもって準備を進めることをおすすめします。

ステップ6:金銭消費貸借契約の締結
本審査に通ったら、金銭消費貸借契約(金消契約)を結びます。金消契約とは、金融機関と借主が、借入金額や返済年数、借入条件などを約定するために交わす契約のこと。
契約締結後は融資実行となりますが、融資金額がいつ振り込まれるかは金融機関によって異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

ステップ7:土地の引き渡し・所有権移転登記
金消契約を結んで融資が実行されたら、ローンの借入額から先に支払った手付金を差し引いた残額を売主に対して支払います。
自分の口座を通さず、直接売主の口座に振り込んでもらうことも可能です。
購入代金の入金が確認されたら、いよいよ土地の引き渡しです。また同時に、所有権の移転も行われます。

まずはお気軽にご相談を!
土地購入は、理想的なマイホームを手に入れるための重要なファーストステップです。
ただ、多くの方にとって土地購入は人生で初めてのこと。「何から手をつければいいかわからない」という方も多いことでしょう。
また、建てる家についてノープランのまま土地を購入してしまうと、法的制限や土地の状態などによって「思っていたような家が建てられなかった…」という残念な結果にもなりかねません。
そのため、土地購入の検討を始める際には、まず私たちのような住宅会社に相談されることをおすすめします。理想のマイホームを建てるなら、どんな土地がベストか? それぞれのライフプランや価値観にぴったりの土地探しをお手伝いいたします。
当社所有の分譲地も各地に多数ご用意しており、ご要望にそった土地のご提案も可能ですので、ぜひお気軽に足をお運びくださいませ。

家づくりにまつわるお金の話(11)~親の土地に家を建てるなら?~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの松坂です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2023/02/09/家づくりにまつわるお金の話(10)~繰り上げ返済って、したほうがいい?~

第11回の今日は、“相続”関連のお話です。

「親が土地を持っているから、そこにマイホームを建てようと思っている」
そんな方もいらっしゃることでしょう。

家づくりにおいて、土地があるということはかなり大きなメリットです
その分の予算もすべて、建物にかけられるのですから。
さらに、住宅ローンの借入額を抑えることもでき、新築後の生活にゆとりが生まれやすくなります。活用できる土地があるなら、ぜひ検討したいところです。

ただし、親御様の土地に家を建てるとなると相続の話も絡んでくるため、慎重に話を進めていく必要があります。

まず、親御様の土地にお子さまが家を建てる場合以下の2つのケースが考えられます。

1. 土地の名義は親のまま(無償or有償で借りる)
2. 土地の名義も子どもに変更(生前贈与)

一般的には、1のケースのうち無償で借りる方法(=使用貸借)を取る方が多いと言われています。
ここで注意したいのは、相続トラブルについてです。遺産分割でもめないようにするために、家を建てる子が土地を引き継ぐことに対して、他の相続人からの了承を得ておくことが大切です。親御様が亡くなって相続する際には、相続税もかかってきます。

また、住宅ローンを組む際には一般的に、土地と建物の両方に抵当権が設定されるため、親名義の土地も担保に入れることに。さらに、土地名義人である親は、担保提供者として連帯保証人になることも求められます

2つ目の土地を生前贈与してから家を建てる方法は、権利関係が単純化されるというメリットがありますが、一方で贈与税が発生するのがデメリット。贈与税の税率は、相続税の税率に比べて高く設定されている点にも注意が必要です。

…と、ここまで解説してきましたが、親御様もご本人様もできるだけ負担少なく土地を受け継ぐためには、専門的な知識が必要となります。

土地をどのような形で使用するのか、どのようにして譲り受けるのか?

顧問税理士さんや司法書士の先生に相談しながら一緒に進めていけたらと思いますので、ぜひ一度、お話をお聞かせください。

家づくりにまつわるお金の話(10)~繰り上げ返済って、したほうがいい?~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの松坂です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2023/01/12/家づくりにまつわるお金の話(9)~住宅ローンの事前準備~

第10回の今日は、“繰り上げ返済”についてです。

繰り上げ返済という言葉は聞いたことがあるけれど、どういう仕組みなの?やったほうがいいのか?といった疑問をお持ちの方も多いかと思います。

結論からいえば、できることならしたほうがいいと思います。

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、ある程度まとまった額を返済すること。
繰り上げ返済はすべて元本に充てられる仕組みとなっていて、その分の支払い利息が消えることによって総支払額を効率的に減らせます。

たとえば・・・
月々の返済額が10万円で、元本7万円、利息3万円とした場合、100万円を繰り上げ返済すると、返済期間が2年程度短くなることも。
これは、「期間短縮型」で繰り上げ返済をした場合ですが、毎月の返済額を減らす「閉鎖医学軽減型」という返済方法もあります。
完済を少しでも早めたいなら「期間短縮型少しでも月々の負担を減らしたいなら「返済額軽減型。それぞれの目的に応じて選択してみてください。

とはいえ、家を建ててすぐに、無理をしてでも繰上げ返済をすべきだとは思いません。
子育てには何かとお金が必要です。子育てがひと段落して、家計に余裕ができた時に検討していただくことをおすすめします。
何か臨時収入が入ったときに少し返しておく、というのもいいですね!

また、繰り上げ返済の手続きに手数料が必要となる場合があります。
金融機関によって異なりますので、住宅ローンを借りる金融機関を選ぶ際には、繰り上げ返済のこともふまえながら検討していただければと思います。

住宅ローンについて詳しくは、当社までお気軽にお問い合わせください。

子育てファミリーに嬉しい補助金制度「こどもエコすまい支援事業」とは?

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの殿原です。

マイホーム購入を後押ししてくれる国や自治体の補助金制度。
最近では、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とした「こどみらい住宅支援事業」が実施されていましたが、昨年末に予算上限に達したことから申請受付が終了しました。

私たちも補助金を受けたかったのに、間に合わなかった…
と残念に思われた方も多いかと思いますが、どうぞご安心ください!

内容は少し異なりますが、同じような制度としてこどもエコすまい支援事業」がスタートいたしました。両者の違いは1点。補助金対象となる省エネ性能が1つに絞られたという点です。

これまでのこどもみらい住宅支援事業では、住宅の省エネ性能に応じて3つに分類され、それぞれで補助金の額が定められていましたが、今回のこどもエコすまい支援事業では「ZEH住宅=100万円」の1種類に絞られました

つまり…
ZEH住宅の基準をクリアしなければ補助金がもらえず、ハードルが高くなったというわけです。

ただし、ZEH基準をクリアする必要があるからといって、必ずしもZEHを取得する必要はありません。ZEH相当の省エネ性能を証明できればよく、長期優良住宅に認定された住宅も補助金の対象となります

太陽光発電システムを搭載してZEHを目指すもよし、他の部分にコストをかけたい場合には長期優良住宅でもよし。それぞれの価値観や暮らし方にあわせて選択していただければと思います。

当社では、ZEH住宅と長期優良住宅のいずれにも対応しております。
詳しくは、国土交通省のホームページをご覧いただくか、当社スタッフまでお気軽にお問い合わせください。

こどもエコすまい支援事業公式ホームページ
https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp

家づくりにまつわるお金の話(9)~住宅ローンの事前準備~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの殿原です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/12/13/家づくりにまつわるお金の話(8)~資金計画の賢い進め方~

第9回の今日は、“住宅ローンの事前準備”についてです。

まず、住宅ローンに関してよくお聞きするのは、「自分たちは果たして、住宅ローンの審査に通るのだろうか?」という不安です。

ほとんどの人にとって、住宅ローンを組むのは人生で初めてのこと。
不安に思われて当然です。
では、その不安はどうすれば解消できるのでしょうか?

私たちがご提案しているのは、実際に住宅ローン審査を受けてみるということです。
審査を受けてみると、そもそも審査に通るのかがわかると同時に、自分たちの場合はいくらまで借りられるのか、借入限度額の目安が判明します。

借入限度額を知るということは、不安に思っている思っていないにかかわらず、家づくりにおいて重要なポイントです。
なぜなら、その目安がわからないまま、どんな場所で、どんな家を建てるのかといった検討を進めても結局、予算があわずに一からやり直し…という結果にもなりかねないからです。

ヤマイチ・ハウジングでは、無料で審査手続きのお手伝いをさせていただきますので、ぜひ一度、住宅ローンの審査を受けてみてください。

また、その際に必要となる書類のうち、準備に手間取りがちなのが、直近の源泉徴収票納税証明書です。
普段は必要ない書類ということもあって、なくしてしまったり、捨ててしまったりする方も多いのですが、その場合はお勤め先や役所で再発行をしていただかなくてはなりません。
その他、自動車ローンなどを組まれている場合には、ローン残高が書かれた返済予定表も必要です
家づくりを検討されている場合にはぜひ、お手元に保管いただくことをおすすめします。

家づくりにまつわるお金の話(8)~資金計画の賢い進め方~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの長島です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/11/10/家づくりにまつわるお金の話(7)~住宅ローンの/
第8回の今日は、“資金計画の賢い進め方”です。

マイホームを建てる際、もっとも重要といっても過言ではない「資金計画」。
資金計画をおろそかにしてしまうと、大きな後悔につながりかねません。

そんな資金計画で大切なのは、まず、しっかりと家計を見直すことです。

「一生に一度の家づくりだから、少しくらい無理をしてでも…」
と思われる方も多いかもしれませんが、これは非常にリスクの高い考え方です。

先日もお伝えした通り、「借りられる額」と「借りていい額」というのは違います。
https://yg801.jp/blog/2022/11/10/家づくりにまつわるお金の話(7)~住宅ローンの/

今、家賃をいくら払っているか?貯蓄はいくらあるか?
また、今の世帯年収と、3年後、5年後の世帯年収はどう変わるのか?

家計を見直しながら、ご夫婦でしっかりと話し合い、無理なく返していける金額、ご夫婦にとって適正な金額を考える。
これが、何より大切です。

そして、その適正な金額をはじき出すためには、住宅のプロである私たちに聞いていただくのが一番です。

「お金のことが不安だなんて、恥ずかしくて言えない」
そんなふうには、絶対に思わないでください。

正直に話してくださらないと、不安を解消することはできません。
話してくださってはじめて、解決策を一緒に考えることができますし、無理なく建てられる家を提案することもできるのです。

また、ご年収や他のローンについても、包み隠さず教えてください。
正しい情報を提供いただかないと、資金計画も間違った方向へと進んでしまいます。

頭が痛くてお医者さんに行ったのに、「お腹が痛い」と言うと、どうなるでしょうか?
それと同じです。

お金のことで不安を感じられたらお一人で悩まず、まずは、私たちのような住宅のプロにお気軽にご相談ください。
いつでもお待ちしています。

家づくりにまつわるお金の話(6)~補助金について~

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/09/13/家づくりにまつわるお金の話(5)~固定資産税に/
第6回の今日は、“補助金”についてです。

住宅の新築やリフォームに関しては、国や地方自治体によって各種補助金が用意されています。
たとえば現在は、国の「こどもみらい住宅支援事業」が実施されていて、その対象は子育て世帯と若者夫婦世帯。注文住宅・分譲住宅の新築やリフォームに対して、最大100万円の補助金が受け取れます。

ただ、このような補助金は一般的に、年度ごとに予算を組んで実施されているため、タイミングによっては受けられないことも。また、工事が完成してからしか申請できないなど申請ルールもさまざまで、補助金を見込んでいたのにタイミングが少しずれて受け取れなかった…といったケースも見受けられます。
ぜひ、ご自身で役所などに確認されるか、依頼先の会社に確認されることをおすすめします。
なお当社では、ご利用可能な補助金についてはしっかりとご提案させていただいておりますので、どうぞご安心くださいませ。

また、地方自治体の補助金は、各市町村によってその内容はさまざまです。
子育て支援を重視している市、移住推進に力を入れている市など、それぞれの施策によって補助金の対象や金額が変わってきます。

たとえば、和歌山では多くの地域で浄化槽の設置が必要ですが、設置に対して補助金が30万円出るところもあれば15万円のところも。
そのほか、人口を増やしたいと考えている地域であれば、住宅の新築に対して多くの補助金を用意しているケースも見受けられます。

自分たちが検討している市町村にはどんな補助金があるのか?
もちろん、補助金だけで判断することはおすすめしませんが、土地探しの際にはそのような視点でも検討されてみてはいかがでしょうか?
当社でも補助金関係の情報提供は可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

家づくりにまつわるお金の話(4)~2022年度改正「住宅ローン控除」について~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの松坂です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/07/12/家づくりにまつわるお金の話(3)~自動車ローンと住宅ローンの関係~
第4回の今日は、“住宅ローン控除”についてです。

家づくりを検討されている方であれば、「住宅ローン控除(減税)」という言葉を耳にされる機会もあるかと思います。

住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用して住宅を購入した場合、毎年末の住宅ローン残高に一定の控除率を乗じた額が、所得税(または、控除しきれない分は住民税)から控除される制度のこと。住宅取得者の金利負担軽減を図る目的で設けられた制度で、正式には「住宅借入金特別控除」といいます。

この住宅ローン控除制度は一旦、2021年末までとされていたのですが、4年間の延長が決まり、2025年末まで引き続き適用されることとなりました。
ただし、その内容については以下の通り変更となります。

変更点その1
控除率=1%から0.7%に引き下げ

変更点その2
所得要件(合計所得金額)=3,000万円以下から2,000万円に以下に引き下げ

変更点その3
借入上限額=一部引き下げ
(一般の住宅は上限3,000万円に引き下げられ、2024年以降はさらに引き下げられる予定)

住宅ローン控除は、住宅を購入する人にとって非常にお得な制度ですが、上記のように縮小傾向にあることが見て取れます。
2025年以降は、制度自体が存続するかどうかも不明です。

つまり…
ここでひとつ言えるのは、もし今、具体的にマイホームを検討しているのなら、なるべく早く動くのがベストということ。

ヤマイチ・ハウジングでは、家づくりに関するご相談を無料でお受けしております。
マイホームにまつわる疑問や不安など、何なりとお気軽にご相談ください。
みなさまのお越しをお待ちしております。

家づくりにまつわるお金の話(3)~自動車ローンと住宅ローンの関係~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの殿原です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/06/16/家づくりにまつわるお金の話(2)~変動or固定?/
第3回の今日は、“自動車ローンと住宅ローンの関係”についてです。

『家を新築すると同時に、車も新しく買い替えたい。』
そんなお話を耳にすることがあります。

もし、このお話を、私自身のお客さまから伺ったとしたら・・・
まずは、「ちょっと待ってください!」とお伝えします。
なぜなら、自動車ローンは住宅ローンと密接に関連しているからです。

自動車ローンも住宅ローンも、いわゆる“借金”の一種です
貸金業法で、原則として年収の3分の1を超える貸付が禁止されていることもあり、金融機関は住宅ローンを借りようとしている人にどれほどの借金があり、毎月どれくらい返済しているかによって、融資金額の上限を判断をしています。

たとえば、月々10万円の返済分まで借りられる方の場合
自動車ローンを毎月3万円返済していたとすると、住宅ローンで借りられるのは、10万円−3万円=7万円返済分/月。
月々7万円の返済であれば、おおよそ3,000万円の家を買える計算になります。
一方で、自動車ローンを利用していなければ、10万円返済分まで借りられることとなりますね。そうすると、おおよそ3,500万円の家が買える計算になります。

つまり・・・
自動車ローンを組んでいる場合は、住宅ローンの融資限度額が下がってしまうということです。希望の金額が借りられない場合もあり、その際には不足分を自己資金で補うなどの対策が必要となってきます。

ここで覚えておいていただきたいのは、家と車の両方を買う予定があるなら、「家が先、車は後」ということです。
自動車ローンは短期のローンで、金額も住宅に比べると10分の1程度ということもあり、住宅ローンを組んでいても自動車ローンに通る方がほとんどです。
家を建てている最中に自動車を買おうとされる方もいらっしゃいますが、住宅ローンの融資が始まってからにしていただければと思います。
自動車ローンをすでに利用されている場合は、まずはそちらを完済してから住宅ローンの申し込みをするというのも一つの方法です。

また、これは自動車ローンに限った話ではありません。
フリーローン、教育ローン、カードローンなどすべての返済総額をふまえて、金融機関は判断します。
住宅ローンを利用する予定のある方はぜひ、覚えておいていただけたらと思います。

家づくりにまつわるお金の話(2)~変動or固定?住宅ローンの金利タイプについて~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの林です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/05/24/家づくりにまつわるお金の話(1)~住宅ローンを/
第2回の今日は、“住宅ローンの金利タイプ”についてです。

ご存じの方も多いかと思いますが、住宅ローンには大きく分けて固定金利と変動金利という2種類の金利タイプがあります
今日は、それぞれの特徴をご紹介いたします。

まずは、変動金利から。
変動金利とはその名の通り、借入期間中に適用される金利が変動する金利タイプです。一般的に、半年に一度、適用金利の見直しが行われます。

ただし、たとえその見直しによって適用金利が変動した場合でも、すぐさま月々の返済額が変動するわけではありません。「5年ルール」と呼ばれる規定があり、元本と利息の割合を調整することによって、月々の返済額は5年間据え置かれるのが一般的です。

変動金利のメリットは、なんといっても当初の金利が低く設定されていること
月々の返済をできるだけ抑えたいという方にオススメです。

一方の固定金利は、適用金利が変動しない金利タイプです
固定金利には、返済開始から完済まで金利が固定される「全期間固定金利」のほか、5年固定や10年固定など、一定の期間固定されるタイプもあります。

固定金利のメリットは、適用金利が変わらない安心感を得られること
対してデメリットは、金利が高めに設定されているということ。
一般的に、固定期間が長くなるほど、金利は高くなります

これから金利があがっていくんじゃないか…と不安に思われる方、毎月の返済額を動かしたくないという方には固定金利がオススメです。

金利タイプを返済途中で変更することもできるのですが、その場合には単なる金利タイプの変更ではなく、ローンの“借り換え”になってしまいます。手続きに際して保証料や手数料がかかることとなり、ローン残高が1,000万以上残っていて、あと10年返済が続くというような場合であれば、変更するメリットがあるかもしれませんし、ローン残高が少ない場合には損をすることになるかもしれません。
金利タイプの変更によって、金利差はどれくらいになるのか?など、総合的に見て判断することが大切です。

ご家庭それぞれの考え方や将来の計画によって最適な金利タイプは異なるため、くれぐれも慎重に検討されることをオススメします。私たちもご相談を承っておりますので、ぜひ一度、お気軽にご連絡くださいませ。