家づくりにまつわるお金の話(3)~自動車ローンと住宅ローンの関係~

こんにちは、ヤマイチ・ユニハイムエステートの殿原です。

毎月の連載でお届けしている「家づくりにまつわるお金の話」。
https://yg801.jp/blog/2022/06/16/家づくりにまつわるお金の話(2)~変動or固定?/
第3回の今日は、“自動車ローンと住宅ローンの関係”についてです。

『家を新築すると同時に、車も新しく買い替えたい。』
そんなお話を耳にすることがあります。

もし、このお話を、私自身のお客さまから伺ったとしたら・・・
まずは、「ちょっと待ってください!」とお伝えします。
なぜなら、自動車ローンは住宅ローンと密接に関連しているからです。

自動車ローンも住宅ローンも、いわゆる“借金”の一種です
貸金業法で、原則として年収の3分の1を超える貸付が禁止されていることもあり、金融機関は住宅ローンを借りようとしている人にどれほどの借金があり、毎月どれくらい返済しているかによって、融資金額の上限を判断をしています。

たとえば、月々10万円の返済分まで借りられる方の場合
自動車ローンを毎月3万円返済していたとすると、住宅ローンで借りられるのは、10万円−3万円=7万円返済分/月。
月々7万円の返済であれば、おおよそ3,000万円の家を買える計算になります。
一方で、自動車ローンを利用していなければ、10万円返済分まで借りられることとなりますね。そうすると、おおよそ3,500万円の家が買える計算になります。

つまり・・・
自動車ローンを組んでいる場合は、住宅ローンの融資限度額が下がってしまうということです。希望の金額が借りられない場合もあり、その際には不足分を自己資金で補うなどの対策が必要となってきます。

ここで覚えておいていただきたいのは、家と車の両方を買う予定があるなら、「家が先、車は後」ということです。
自動車ローンは短期のローンで、金額も住宅に比べると10分の1程度ということもあり、住宅ローンを組んでいても自動車ローンに通る方がほとんどです。
家を建てている最中に自動車を買おうとされる方もいらっしゃいますが、住宅ローンの融資が始まってからにしていただければと思います。
自動車ローンをすでに利用されている場合は、まずはそちらを完済してから住宅ローンの申し込みをするというのも一つの方法です。

また、これは自動車ローンに限った話ではありません。
フリーローン、教育ローン、カードローンなどすべての返済総額をふまえて、金融機関は判断します。
住宅ローンを利用する予定のある方はぜひ、覚えておいていただけたらと思います。